団体職員のここが大変!現役団体職員が語る仕事の実情について。

体験談

今現在、団体職員を目指し就職、転職活動をしている団体職員の仕事内容について少なからず疑問をお持ちなのではないでしょうか。

かつて私も同じようなことを思っていました。
特にどんな点が大変なのか知りたいと当時の私は思っていました。

この記事では、そんな団体職員のここが大変と思う点について、これまで大学職員、社団法人の職員として働いてきた私の実体験に基く解説をしています。

この記事を読むことで、団体職員の大変な部分を知ることができるので、本当に就職、転職するべきかなどの判断材料にもなるかと思います。

団体職員への就職、転職を考えている方は、是非ご覧ください。

仕事が縦割り

これは今の私の職場がこの傾向があるためより感じているのかもしれませんが、団体職員の中ではあるあるだと思います。

それで何が困り大変なのかですが、仕事の全体像がまったく見えてこないのです。
つまり、無駄な仕事がたくさん生まれているということで。

結果的にこれは回り回って、自分の仕事が増えることにもなりますし、もっというと未来の職員にも迷惑をかけることになります。

実際、今私が担当している仕事も過去の先人たちのしがらみでやらなくても良い仕事を意味もなくこなしていたりすることがあります。

では私の代で縦割りを解消し、意味のないしがらみを解決すれば良いのでは思われるかと思いますが、「はい」とは即答できないのが現状です。

企画の進展が遅い

これも団体職員あるあるだと思います。
公務員あるあるでもありますよね。

個人的にはじっくり企画を練れることは利点でもあると思いますが、一般企業でスピード感を持って働かれてきた方にとってはかなりもどかしさを感じると思います。

早く企画を進めたいのに、何人もの上司や会議を通さなければなりません。
それも大きなプロジェクトなまだしも、たったこれだけというぐらい小さな案件であっても、なかなか企画が進まいことは多々あります。

考え方が保守的

団体職員に奇抜なアイデアや斬新な施策はあまり求められていません。
正確に言うと、そういった奇抜なアイデアを受け入れる体制が整っていないのです。
要するに考え方が保守的な人が多いということです。

団体職員に必要な能力については、こちらを合わせてご覧ください。
» 団体職員に必要なたった5つの能力とは!団体職員を目指す方へ。

これはもともと団体職員に就職したいという多くの人が、安定を求めていたり、現状のギラギラした成果主義に嫌気をさして転職してくることが大きく関係しているように思います。
言わば、そういった成果主義社会の働き方に抵抗がある人が多く働いている職場なのです。

そのため考え方で保守的な人が多いのはごく自然なことで、もし、斬新なアイデアで一日でも早く企画を通して世にサービスを提供したいと思うような資質の方は、団体職員という働き方は合わない可能性が高いです。逆に、保守的な人にとっては働きやすい環境だと言えるでしょう。

私の経験上、多くの団体職員が現状維持を好み、変化を嫌う傾向があると私は思います。

方針転換が困難

一度決まったことを覆すことは非常に困難です。
また今現在の施策や行われていることを、止めたり方針転換することは難しい傾向にあります。

これは、前任の役員がはじめた施策だからだとか、上司の〇〇さんが企画したものだからといった理由で、たとえあきらかに時代にマッチしていないものであってもそれに手を付けることがタブーとされている場合があります。

これは仕事をする上で実にもどかしく、かつ非効率であったりするわけであります。
他団体の方とお話しても同じようなことをよく聞くので、多くの団体職員が困っていると思います。

無駄だなあと思いながら事務作業をする大変さってありますよね。

上司との相性が悪いと地獄

一部の大きな団体組織を除いて、所属する職員数は多くても30人未満がほとんどだと思います。
職員数が10人以下といった組織もかなりの割合であるはずです。

こういった組織体制の中、上司との相性が悪いとそれは地獄です。
逃げ場がありません。

これぐらいの組織規模の中、部署異動があっても意味がありません。
もし、組織の中で誰か一人でも険悪な仲になるとかなり働きずらくなります。

別の地に支所などがあればまだ良いですが、ほとんどの場合はないことが多いです。

実力主義ではない

これは良い点でもあり、人によっては悪い点でもあります。

基本的に実力主義ではないため、どんなに仕事ができようが上司を飛び越えて出世することはありません。例えば、どんなに成果を上げようが20代から部長に昇進することはまずありません。

逆にどんなに仕事ができない場合でもある程度の役職までは昇進します。
全ての団体組織における統計があるわけではないですが、私の肌感ではそのように思います。
ほとんど団体組織で、少なくとも管理職である課長まではなれるでしょう。

しかし、どんなに頑張って仕事をし、成果を上げようがなかなか出世できない、給料も上がりづらい傾向があるので面白く感じない人もいると思います。

そういった方は団体職員でなく、一般企業に勤められた方がよいかと思います。

会員からの当たりが強い場合がある(業界団体の場合)

これは業界団体に限りますが、会員からの当たりが強い場合があります。
業界団体の場合、その組織運営の一部は会員からの会費によって賄われていることになります。

言わば国が国民の税金で様々な公共事業を行っているように、業界団体の場合もそれと同様に会費によって様々なサービスを提供している場合があるのです。

そこに意見の食い違いや、不満が募るとその不満の声がダイレクトで職員に届くのです。
例えその不満が正論であったとしても、怒り口調で指摘されるのはストレスに感じるものです。

以前、団体職員には調整力が必要だと述べましたが、こういった場合においてまさに「聞く力」と「伝える力」は必要なのです。

団体職員に必要な能力については、こちらを合わせてご覧ください。
» 団体職員に必要なたった5つの能力とは!団体職員を目指す方へ。

まとめ

今回の記事では、団体職員として働く上で大変なことについて説明してきました。
記事の内容をまとめると大変な点は以下となります。

  • 仕事が縦割り
  • 企画の進展が遅い
  • 考え方が保守的
  • 方針転換が困難
  • 上司との相性が悪いと地獄
  • 実力主義ではない
  • 会員からの当たりが強い場合がある(業界団体の場合)

このような点について抵抗がないという方は、団体職員を目指してもよいと思います。
きっと実際に団体職員として働きはじめてもそのギャップに悩まされることも少ないと思います。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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