面接官の質問で、長所と短所について聞かれた時のの回答例が知りたい。
その質問意図も知りたい。
面接で失敗したくない。
面接ではあまり弱みを見せない方がよいのか。
長所と短所の見つけ方が知りたい。
短所を長所に言い換えたい。
今回は、このような疑問やお悩みをお持ちの方のための記事です。
- 長所と短所ついて聞かれる質問意図・理由
- 回答例とポイント
- 長所と短所の見つけ方
- 長所と短所の言い換え一覧
本記事では、面接で聞かれる「あなたの長所と短所を教えてください」の質問意図と回答例について解説しています。
自分の「長所」と「短所」を客観的に見て、それを的確に伝えることは誰だって難しいことです。
しかし、この質問から採用担当者は、採用後に一緒に働くイメージが持てるかどうかの判断材料にしているのもまた事実です。
本記事では、どのように答えればよいのかその回答ポイントについても解説していますので、面接で失敗したくない方は、是非参考にしてみてください。
それでは解説していきます。
面接官からの質問
- あなたの長所と短所を教えてください。
- あなたの長所と短所を説明してください。
質問の意図・理由
- 自団体の求める人材にマッチしているか。
- 自己分析が客観的にできているか。
- 社風に順応できそうか。
回答例
回答例
私の長所は、調整力にあります。
前職では、webシステム販売の営業を担当していましたが、最も意識していたことは「情報共有の徹底」と「いかに開発チームと協働できるか」です。営業の仕事は、webシステムを販売してそれで終わりでなく、そこからどのようにして使い続けていただくかが重要で、顧客の要望に耳を傾け、常に改善点を修正していく過程を大切にしていました。
私は、顧客との関係はもちろんですが、いかに開発チームと調整し関係性を良好にできるかに注力していました。情報共有の徹底を行い、連絡ミスによる急な仕様変更などが発生しないよう注意することで、常に開発チームと良好に協働できる関係性を作ってきました。
結果、顧客、開発チームとも信頼関係を築けるようになり、営業成績にも繋がりました。
団体職員の仕事は多くの関係各位と調整しながら業務を進めていく必要があると認識していますが、このような私の調整力は御法人の仕事でも活かせると考えています。
一方、私の短所は心配性なことです。
仕事ではあらゆる選択肢やリスクを洗い出し、対策を想定してから動き出す傾向があります。そのため、若干行動が遅くなる場合があり、もっと早い対応を優先すべき場面もあったと反省しています。今は状況に応じて、行動と熟考のバランスを取ることを意識し改善できるよう努めています。
7つの回答ポイント
- まず結論を述べて、その理由を話すようにする。
- 長所・短所ともに伝えるポイントは1つに絞る。
- 短所がないはNG
- 短所の改善するべき点を分析し努力している点を伝える。
- 採用にリスクがあるとみなされる短所は避ける。
- 応募先の仕事に活かせない長所は避ける。
- 団体職員採用試験でウケがよい長所がある。
結論→理由の順に説明
相手に分かりやすく伝えるコツとして、まず結論を述べるテクニックがあります。
はじめに結論を述べることで、これからこの結論の説明をしてくれるんだなと分かるため、面接官も話が理解しやすくなります。
長所・短所は1つに絞る
長所・短所ともに伝えるポイントは1つに絞りましょう。
長所がいくつもある人もいると思いますが、面接で重要なのはその長所の裏付けと、採用後どんな場面で活かせるかです。
いくつも長所を並べたところで裏付けがなければ信用されません。
そして、面接官から「いったいこの人は何を言いたいのだろう」と思われかねません。
あくまで簡潔に分かりやすく説明することが重要です。
話す事柄が増えれば増えるほど、相手に伝えることが難しくなるのは言うまでもありません。
短所がないはNG
面接で弱みを見せたくない気持ちは非常に分かりますが、人誰しも短所を持っています。
そんな中、短所がないと答えるのは絶対にNGです。
他の言動も信用性が欠けるようになり、内定から遠ざかる可能性が高くなります。
短所の分析と改善の努力
自分の短所を客観的に分析し、何が足りなくてどんな点を改善するべきなのか分析しましょう。
採用担当者が知りたいのは、応募者の短所だけなく、その短所に対してどう向き合って乗り越えようと取り組んでいるかの行動です。
実務でも分析を行い、どうその課題を改善していくかの連続です。短所を答えるだけでなく、この分析と改善点をもとに克服しようとしている事実をセット伝えることが重要なのです。
伝える短所は選ぶ
自分の短所だからと言って何でも伝えていいわけではありません。
短所の中にも、許容されるものとそうでないものがあります。
それは応募職種によっても変わってきます。
例えば募集要項が営業職の場合、はじめましての人と話することが苦手という短所を持っている人はなかなか採用されずらいでしょう。また協調性がない短所をお持ちの方は、チームワークやコミュニケーションが大事な職種では採用されずらいでしょう。
応募職種などの情報から、どんな人材を求めているのか、またどんな人材はNGなのか理解し、その人物像に合った選択を心がけることが大切です。
長所は活かせるものを
短所に許容されるものとされないものがあるように、長所にはプラスになるものとプラスにならないものがあります。
例えば、負けず嫌いは一見長所に思える一方、そこまでプラスにならない場合もあります。
完全能力主義で売上、成長主義のような組織では良しとされるかもしれませんが、チームワークを重んじる会社ではそうならない可能性があります。
特に団体職員のような職種では、協調性やチームワークが重んじられる傾向にあります。
極端なことを言うと、自分の成績ばかりを追うような人は煙たがられます。
せっかくの長所なのに、その長所がさほどプラスに捉えられなければ意味がありません。
応募先の組織がどんな社風なのか想像し、そこで活かせる長所をアピールするようにしましょう。
ウケが良い長所はある
応募先によってそれぞれウケがよい長所は存在します。
例えば団体職員採用試験で面接官からウケが良い長所は、「協調性」や「調整力」、「素直さ」、「忍耐力」などになります。
団体職員は、関係各位や自会員など立場や役職も違う実に様々な人たちと多く仕事する機会があります。そのため「協調性」や「調整力」、「素直さ」といった長所はウケが良いです。
その他「忍耐力」もウケが良いです。
団体職員の仕事は地味で裏方仕事です。単調な同じ仕事を毎日繰り返す場合もあります。
そういった仕事をこなしていく必要があるため、忍耐力も評価されます。
また、時には会員や一般の市民からその団体に対するクレームを受けることもあります。
「忍耐力」があればこういったケースでも乗り越えられるだろうとイメージしやすくなります。
どんな長所がより、採用担当者からうちの組織で活かせる、またはマッチしていると思われるかを想像し伝えられるように準備することが大切です。
長所と短所の見つけ方
自分では長所や短所は見つけづらいものです。
自分ではまったく気づいてなかった点が、相手からすると長所だったなんてこともあるでしょう。
ここで長所と短所を見つける2つの方法を紹介します。
過去の体験を書き出す
過去の成功体験を紐解くと、なぜ成功したのかが分かってきます。
その要素の中に、あなたの長所となる資質が必ず含まれています。
逆に失敗体験の中にも、必ず失敗した理由が含まれています。
一度、過去のことを思い出し、書き出した上で自分の長所と短所を整理してみましょう。
また面接の場では、その長所や短所に裏付けやリアリティがあるほど説得力が増すものです。
辻褄が合わない話にならないためにも、この作業をしておくことをおすすめします。
周りの人に聞く
周囲の知人や友人に、自分の長所や短所を聞いてみるのも一つの手法です。
周りの人だからこそ気付く長所や短所は存在するはずです。
自分では思いもしなかったことや、新たに長所だと気付かされることもあるでしょう。
また、「人から〇〇と言われます」といった具体例を交えた説明には説得力が増します。
長所・短所ともに採用担当者からの理解が進みやすいでしょう。
言い換え一覧
短所 | 長所 |
---|---|
優柔不断 | 慎重、周囲に配慮ができる、情報収集を怠らない |
緊張しやすい | 周到に準備する、物事に真剣に取り組む、勤勉 |
頑固 | 芯が強い、粘り強く取り組むことができる |
視野が狭い | 集中力がある、得意なことを追求する、探究心が強い |
負けず嫌い | 向上心が強い、目標に向かって努力できる、忍耐力がある |
せっかち | 行動力がある、スピード感がある、フットワークが軽い |
心配性 | 責任感が強い、慎重に物事を進める、計画性がある |
協調性が足りない | 堂々と主張できる、信念を貫こうとする、相手に流されない |
マイペース | おおらか、人の意見に流されない、常に冷静でいられる、緊張しない |
面倒がり | 常に効率を考えて仕事をする、無駄を省くことが得意 |
長所と短所は表裏一体です。
一見短所であるような内容も、長所となりうるポイントがあります。
面接のテクニックとして参考にしてみてください。
転職活動中の方へ
転職活動は準備が重要です。
そして転職活動ができる環境づくりが大切です。
以下の記事には、団体職員になるにあたって、転職活動する前に準備するべき4つのことについて解説しています。団体職員に転職したい方は、是非ご覧ください。
» 団体職員になる!転職活動する前に準備するべき4つのこと。
転職活動はいかに準備しておき、タイミングを逃さないかがカギになります。
気になる求人が出れば、すぐ動けるように準備しておきましょう。
まとめ
今回の記事は、面接で聞かれる「あなたの長所と短所を教えてください」の質問意図と回答例について解説しました。
- 質問の意図と理由
- 自団体の求める人材にマッチしているか。
- 自己分析が客観的にできているか。
- 7つの回答ポイント
- 結論→理由の順に説明
- 長所・短所は1つに絞る
- 短所がないはNG
- 短所の分析と改善の努力
- 伝える短所は選ぶ
- 長所は活かせるものを
- ウケが良い長所はある
- 長所と短所の見つけ方
- 過去の体験を書き出す
- 周りの人に聞く
もしあなたが採用担当者だとしたら、どんな人と働きたいですか。
どんな長所や短所を持った人と一緒に仕事をしたいですか。
この人とだったら仕事がうまく進みそうだ。
トラブルなく一緒に仕事ができそうだ。
もしトラブルが起こっても一緒に問題を解決できそうだ。
多くの人がこんな人と働きたいと思っているのではないでしょうか。
採用担当者や面接官もきっとあなたと同じようなことを考えています。
どんな人であれば一緒に働きたいと思ってもらえるか。
その点を想像し長所と短所を伝えられるように準備しましょう。
その他、採用試験対策は、こちらにまとめていますので合わせて参考にしてみてください。
それではまたの記事で。